Home / ファンタジー / レティアの虹色の冒険 / 13話 初めての発明と新たな発見

Share

13話 初めての発明と新たな発見

Author: みみっく
last update Last Updated: 2025-06-25 11:00:57

 ルーシーに迷惑をかけないように少し離れた場所で考え事をしていたレティア。彼女は狩りの大変さを思いながら、特に獲れた獲物を運ぶという問題について考えを巡らせた。

「うぅ〜ん、狩りって初めてだけど大変なんだなぁ……獲れた獲物を運ばないといけないんだよねぇ……うさぎ4匹に鳥も4羽が獲れたんだよね。かさばるし重いしぃ……」

 しかし、実際にはレティア自身がそれを運ぶわけではなく、虹色の能力で作り出した動物たちが見張り役として付き添っていた。ノクスたちも虹色の動物の存在を恐れて手を出さず、お腹が満たされていることもあり、獲物を横取りする気は全くなかった。

「冒険者になると、荷物も増えそうだよね……重いの嫌だなぁ……虹色の万能な能力で……なんとか出来るかも?」

 ふと思いついたレティアは手のひらに虹色の球体を作り出し、近くにあった岩を覆ってみた。さらにスパッと岩を切り取るイメージを描き、虹色の球体が持つ特性を試してみることにした。

 その球体の中は重さを感じさせず、かさばらない空間が広がっている。レティアは自分が背負えるサイズの可愛いバッグをイメージすると、ふわふわと浮かんでいた球体が徐々に形を変え、小さくて可愛らしいバッグへと変化した。

「わぁ……思った通りのバッグができたぁ……すごーい! かわいー♪」

 ふわふわと浮いていたバッグを手に取ると、中に巨大な岩が入っているのに全く重さを感じなかった。

「あれ? バッグの中の岩って……粉々になっちゃってる?」

 しかしバッグの中を確認しようと取り出すと、粉々に砕かれた岩が現れた。

「うわっ!? びっくりしたぁ……」

 驚きながらも、取り出しと収納の自由さに感動したレティアは、ふと父親が使っていた魔法のことを思い出す。

「たしか……うちの父親が魔法で使ってたって聞いたことあるぅ……。えっと、食料とかも入れて、獲れた獲物も入れるんだよね。腐ったりするかもだし、時間のえいきょうを、むこうとか言ってたぁ。時間のえいきょう……時間を止めるイメージかなぁ。試してみよーっと!」

 試行錯誤を楽しむレティアは薪を集めて焚き火を起こし、魔法で火力を上げて半分をバッグの中に収納した。そして焚き火の炎が消えた頃、バッグの中から取り出してみると――勢いよく燃え上がる炎がそこにあった。

「わっ。せいこーう♪ それにバッグが燃えなかったし、熱くもなかったぁ!」

 レティアは自分の能力の新たな可能性に興奮し、満面の笑顔でその成果を眺めていた。

「ふっふーん♪ ふーんっ♪」

 レティアがご機嫌に鼻歌を口ずさみながら笑顔を浮かべていると、すぐ近くからルーシーの強い声が飛んできた。

「何をそんなに喜んでいるのよっ。人が苦労して鳥を狩っていたのに……てっきり……一緒にいてくれると思っていたのに……」

 文句を言いつつも、最後の言葉は呟くように小さな声だったため、レティアにはよく聞こえなかった。けれども、その中に含まれる寂しいという感情は十分に伝わってきた。

「そろそろお腹が空いてきたねー」

 レティアはお腹を軽く押さえながら、ルーシーをじっと見つめた。

「え? あぁ。うん、お昼過ぎてるね。って、わたしに言ってるの!? これ、夕食!」

 ルーシーは手に持っていた鳥を慌てて背中に隠しながら答えた。

「うぅ〜ん……ルーシーは料理ができるぅ?」

 レティアが自然とルーシーの隣に座りながら問いかけると、ルーシーは少し困った顔をしながら答えた。

「まあ、森で一人で野営とかしたりしてるからね。得意ではないけど……不味くて食べられないってほどじゃないかな。」

「ん? え!? ルーシーって、野営するの!? かっこいー! わたしも一緒にするぅ!」

 料理の話よりも、野営の話に反応して目を輝かせるレティア。

「あーはいはい。料理の話じゃなかったの? 野営の話は、後で両親の許可を取ってからにしなさいよ。」

 ルーシーは呆れたような顔をしながら言った。

「むぅ。たのしーそーなんだもーん! それに、わたし両親いないもーん。」

 レティアは少し拗ねたように答えた。

「え? ……あ、そうなの……ごめん。」

 ルーシーは一瞬俯き、暗い顔をして静かに謝った。

「えー。べつに、だいじょーぶだよ。気にしないでー」

 レティアは笑顔でさらりと答える。その明るさに、ルーシーは少し肩の力を抜いたようだった。

「はぁ……じゃあ、なにか作ってあげるわよ……。でも、獲物を獲らないとね……時間が掛かるわよ? 待っていられる?」

 気を取り直したルーシーがそう問いかける。

『うぅ〜ん……ルーシーにばっかり任せていても悪いしなぁ……。うさぎなら、この周りにもたくさんいるよね。』

 そう考えたレティアがふと気配を探ると、小動物の姿を見つけた。

「あ、みーっけ! えいっ!」

 小さな虹色の球体を瞬時に作り出し、『パシュッ』という静かな音を立てながら素早く撃ち込んだ。

「え!? な、なにしたの?」

 ルーシーは驚いた表情でレティアを見つめた。

「ん? まほーだよ?」

 レティアは首を可愛く傾げながら、さらりと答えた。

「……え!? いや……普通は……詠唱とか必要でしょ……まあ……いいや。ま、まあ、レティーだし……」  

 納得しきれない様子を見せつつも、ルーシーは諦めたようにそう呟いた。

Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • レティアの虹色の冒険   22話 冒険の夜の焚き火

    「わぁ、焚き火っていいねぇ! 暖かくて、きれいだよぅ♪」 レティアは焚き火を囲むように座り、嬉しそうに手をかざして暖を取っていた。その無邪気な姿に、ルーシーも少し微笑みながら腰を下ろした。「まあ……こうして火を囲むと、夜の山でも安心感があるわね。静かで落ち着くし……。」 ルーシーは火を見つめながら、小さく息をついた。 焚き火のパチパチという音が二人の周りに広がり、火の光が木々の影を揺らしている。二人は持ってきた食材を使って簡単な料理を楽しみながら話を始める。レティアが楽しそうにしゃべり出した。 「ねぇねぇ、ルーシー! 焚き火って何か特別な感じするねぇ。なんでだろー?」「……それは多分、みんなが火を囲むと安心するからじゃない? 明るくて、暖かくて……魔物が寄ってこないってのもあるけどね。」 ルーシーは冷静に答えつつも、焚き火の心地よさに自然と微笑みを浮かべていた。 レティアは炎を見つめながら、ふと昔のことを思い出すように言った。 「……お父さんもこういう風に、みんなで焚き火を囲んだことあったんだろうなぁ。こうやって楽しかったとおもうなぁ。みんなで冒険の話とか、いろいろ聞いたんだろうね〜。」「そう……レティーのお父さんは冒険者だったのよね。すごい人だったんでしょ?」 ルーシーが静かに問いかけると、レティアは少し誇らしげに微笑んで答えた。 「うん! すっごくすごい人だったよぅ。わたしも、そんな冒険者になりたいんだぁー」「ふふ……その夢、叶いそうね。レティーなら無茶ばっかりだけど、才能があるし……。」 ルーシーは少しからかうように言いながらも、どこか優しい目でレティアを見ていた。 夜が更け、星空がさらに濃くなっていく中、二人は焚き火を囲んで穏やかな会話を続けた。レティアが時折口ずさむ鼻歌と、ルーシーの静かな相槌が心地よい調和を生む。「これってさぁ、冒険者の憧れの夜だよねぇ! またこうやってキャンプしたいね、ルーシー!」 「

  • レティアの虹色の冒険   21話 楽しいお弁当

     そのあと、レティアが近くの石の上に座り、小さな花や草を並べながら楽しそうに遊ぶ様子を、ルーシーは少し離れたところから見守っていた。太陽の光、風の音、川のせせらぎ——その場には自然の美しさと穏やかなひと時が広がっていた。 少し進むと、見晴らしの良い場所にたどり着いた。そこは大きな平らな岩が広がり、空が大きく開けた絶景ポイントだった。眼下には広大な森が広がり、遠くには小さな村や、さらに奥には雄大な山々が連なっているのが見えた。風が心地よく吹き、二人はその場に腰を下ろした。「わぁー! すごい景色だねぇ! 頑張って登った甲斐があったよぅ♪」 レティアは両手を広げて大きく深呼吸をし、開放感を全身で味わっていた。一方、ルーシーは少し息を整えながら、鞄からお弁当を取り出す。「これだけ頑張った後だし、美味しく食べられそうね。ほら、これ。」 ルーシーは丁寧に包まれたお弁当を広げ、中にはパン、チーズ、ハム、そしてばぁーばが作ってくれた小さなサンドイッチが詰められていた。さらに果物も添えられ、色鮮やかなお弁当に日の光が映えている。さらにレティアが狩りで仕留めたウサギ肉や鳥の肉のおかずも入っていた。「わぁ! ルーシー、すごーい! こんなに準備してたのぉ?」 レティアは目を輝かせながらお弁当を覗き込む。ルーシーは少し照れたように肩をすくめる。 「わたしじゃなくて、ばぁーばが準備してくれたのよ。でも、食べる前に手を洗いなさいよ。」「えへへ、もちろんだよぅ!」 レティアは魔法で水を生成し、二人で手を洗った。そして、岩をテーブルに見立ててお弁当を広げる。「いただきまーす!」 二人は声をそろえてお弁当に手を伸ばした。一口サンドイッチを食べたレティアは、目を輝かせながら声を上げる。 「わぁ、美味しい! チーズが濃厚で、ハムもジューシーだねぇ! これ、ばぁーばの愛情がこもってるね!」「そうね。ばぁーばの料理は、やっぱり家庭の味って感じがして落ち着くわよね。」 ルーシーも静かに頷きながら、小さなパンに手を伸ばした。 食べながら二人は景色を眺めたり、次の冒険について話したりしていた。レティアが「次はあっちの山にも登りたいなぁ♪」と指差すと、ルーシーは

  • レティアの虹色の冒険   20話 森の探索

     その後、二人が再び歩き始めると、今度は小さなリスが木の上から顔を覗かせた。レティアが手を伸ばすと、リスは興味深そうに近づいてきて、彼女の指先を軽く触れる。 「わぁ、可愛い! ルーシー、見て見て!」 レティアは嬉しそうに声を上げ、ルーシーも思わず微笑む。 「……まあ、リスくらいなら大丈夫ね。でも、あんまり触りすぎないでよ。噛まれるわよっ!」「むぅ。かまれないもんっ」 レティアが頬を膨らませて不満そうに言い返した。 その後も、二人は山道でさまざまな動物たちと出会い、自然の豊かさを感じながら進んでいった。 山道を歩き続けてしばらくすると、涼しい風が頬をなで、耳にかすかに水が流れる音が届いてきた。ルーシーがふと立ち止まり、音の方向を指さした。 「……聞こえる? あっちの方に滝があるみたい。」「わぁ、本当だ! 見に行こうよー♪」 レティアが興奮気味に声を上げ、ルーシーの手を引っ張りながら音の方へ向かう。木々の間を抜けるたびに水音が徐々に大きくなり、目の前に広がる光景に二人は息を飲んだ。 目の前には壮大な滝が流れ落ちており、太陽の光が水しぶきに反射して虹を描いている。透き通った水が滝壺に勢いよく注ぎ、辺りには涼やかな霧が立ち込めていた。岩肌には青々とした苔が生え、周囲の木々もそのしっとりとした環境で生気をたたえている。「わぁ……きれーい……。」 レティアはその場で立ち尽くし、瞳を輝かせながら滝をじっと見つめていた。一方でルーシーは少し微笑みながら、近くの岩に腰を下ろして呟く。 「確かに、こんな場所ならずっと眺めていられそうね……。」 レティアは滝壺の近くまで駆け寄り、手を水に浸してみる。冷たさに思わず声を漏らしながら振り返った。 「すっごく冷たいよっ! ルーシーも触ってみてよーぅ♪」「……いいわ。濡れたら寒くなるじゃない。」 そう言いながらも、レティアの楽しそうな様子に釣られ、結局ルーシーも滝壺へ近づき、水に手を浸してみた。 「……冷たい。でも、気持ち

  • レティアの虹色の冒険   19話 夜遅くまで

     レティアは首を傾げながらも、まるでそれを気にしていないように微笑む。 「んー? 小動物さんだと思うよぅ。大丈夫だって!」 無邪気な笑顔を浮かべつつそう言った瞬間、窓に影が映るのが見えた。「……え!? わっ、なにこれ……。」 ルーシーが立ち上がり、警戒しながら窓の外を覗こうとする。その動きに合わせてレティアも後を追い、二人の気配が急に緊迫したものに変わる。「わぁっ。誰かいるのかなぁ?」 レティアは軽い調子で話しながらも、ノクスたちの気配を探り始める。窓の外には何かが動いている気配があるが、その正体ははっきりと分からない。 その瞬間、ドアの外でノックの音が響いた。 『コンコン』「え? ちょ、ちょっと……この時間に誰よ?」 ルーシーの声は少し上擦り、レティアにしがみつくように立ちすくむ。 レティアは手を空にかざし、虹色の球体を作り出してドアの方に向けた。そして、じっとドアを見つめながら声をかける。 「はぁーい。ど、どなたですかぁー?」 するとドアが静かに開き、そこには小さな動物が姿を現した。シャドウパピーズの小さな狼の一匹が家に戻ってきただけだと分かり、レティアは笑顔で言った。 「あ、シャドウパピーズ! びっくりさせないでよぅ~♪」 ルーシーは肩の力を抜き、大きく息を吐く。 「もう……心臓止まりそうだったわよ……。なんでこんな時間に戻ってくるのよ!」 レティアは悪戯っぽく笑いながらシャドウパピーズを撫で、影に戻るよう促した。緊張が解けた二人は、再び話しを続け明日の予定を話すことにした。   レティアがテーブルに地図を広げて話し始める。地図はレティアの家に長年保管されていた古いもので、少し色褪せているが、細かな地形や森の特徴が丁寧に描かれている。「これ、すごーい! お父さんのパーティーが使ってたやつなの!」 レティアは目を輝かせながら地図を指でなぞり、嬉しそうにルーシーに説明をする。ルーシーはそれに興味深げに頷きながら地図に視線を落とした。「ふむふむ…&he

  • レティアの虹色の冒険   18話 部屋での楽しいひと時

     昼食を終えた後、レティアとルーシーは森の中を散歩しながら会話を楽しんでいた。そんな中、ルーシーがふと周囲を見回して尋ねた。 「そういえば、レティーの契約獣は?」 その質問に、レティアはハッとしたような表情を浮かべた。契約した覚えはないが、ノクスたちは勝手に従ってくれていたし、今は待機しているのだろうと軽く考えていた。 「うぅーん。その辺をうろついていると思うよぉ?」  軽い調子で返事をするレティア。 しかし、その答えにルーシーは呆れ顔を見せた。 「はぁ? あんなのを野放しにしていたら……大ごとになっちゃうでしょ! きちんと管理をしなさいよ……。」 レティアは管理といわれても困惑してしまう。家につれて帰るわけにもいかないし、村から離れている家でも目立ってしまう。そして、最近仲間になったばかりのシャドウパピーズのことを思い出した。「ね、ねぇー普通の狼だったら目立たないかなぁ?」  レティアはルーシーの袖を引っ張りながら、少し不安そうに尋ねた。「ん? 狼? 狼は危険よ。大きいし……凶暴でしょ。まあ……ノクスに比べれば……目立たない……かな……? レティー……他にもいるの? その狼。」  ルーシーは顔を引き攣らせながら聞いてきた。「あー……うん。さっき知り合ったの! ノクスにご飯をあげてたらね……匂いに誘われて近づいてきたのぉ。えっとね、シャドウパピーズって名前をつけたんだぁー♪」  レティアはにぱぁと無邪気な笑顔で答えた。「そう……今度は、魔物じゃないだけマシかな……狼なら犬より大きいけど、まあ……大丈夫じゃない? どんな狼なのよ?」  ルーシーは呆れつつも、真剣な表情で尋ねた。「うーん……ノクスよりね、ちいさくてかわいーよ♪ ノクスを見てね……くぅーん、くぅーんって怯えてたのぉ。」  レティアはその場面を思い出し、笑顔で答えた。「ふーん……可愛いなら良いんじゃないのかな? ……いや、あんたの可愛いは……基準がおかしかったわ……はぁ。見てあげるから、呼んでみなさいよ……。」「おかしくないもんっ。シャドウパピーズー!!

  • レティアの虹色の冒険   17話 おともだちのお泊り

    「レティアが、お友達を連れてくるのは初めてじゃないのかい?」 じぃーじが、優しい笑顔を浮かべながら問いかけた。その言葉にレティアは、満面の笑みで答える。「うん。はじめてだねぇー♪ だって、みんな怖がっちゃってるんだもーんっ。」 レティアはかつての友達とのことを思い返していた。遊びはするけれど、感情を感じ取る力のせいで、相手の怖がる心が伝わってきてしまう。その結果、レティア自身も壁を作り、心の距離が縮まらなかったのだ。 でも、ルーシーは違った。表情はムスッとしていて口調が強くても、彼女から伝わってくる感情は恐れではなく、レティアへの好意だった。そのため、レティアも安心して甘えたり頼ったりすることができた。「そうよね……レティーは、ハチャメチャ過ぎるものね……驚かされてばかりだったわね。あはは……。」 ルーシーは少し照れながら笑い、これまでの出来事を思い返して苦笑いを浮かべる。 その時、何かを思い出したようにルーシーは顔を上げ、持っていた獲物をじぃーじとばぁーばに差し出した。「あ、あのぅ……これ、お土産です……良かったら食べてください。」 緊張した表情でしどろもどろに話す彼女に、レティアはすかさず声を添えた。「あ、それねー。ルーシーが頑張って獲ってくれたんだよぅ♪」「……レティー、うるさいわよっ。」 ルーシーは慌ててレティアを見つめ、恥ずかしそうに言う。「だーって、ホントじゃーん♪」 レティアがからかうように返すと、ルーシーは顔を赤くしながらそっぽを向いた。「恥ずかしいじゃないのっ。ううぅぅ……。」 その様子を微笑ましく見守っていたばぁーばが、柔らかな声で言った。「さっそく調理をして、夕食に食べるかねぇ。じいさんも手伝っておくれ。ルシアスちゃんは好きな部屋を使っておくれ。」 そう言うと、ばぁーばはじぃーじを連れて調理の準備のため

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status